2016年2月4日木曜日

ケンソル

ケンソル
ケンソル(Cēnsor)は、古代ローマの高位の政務官職のひとつ。日本語では「センソール」と表記されることもある。その任務は「ケンスス」と呼ぶ調査(Census、センサス、国勢調査)の実施とローマの風俗の引き締めであった。日本語では監察官と訳される。
他の政務官職が毎年選出されるのに対し、ケンソルは5年に1度、1年半の任期で選出される。定員は2名。
ケンソルはケンススを実施しローマ市民権保持者の数を確定し、同時に元老院議員、エクィテス(騎士)の名簿を改訂する。この際不品行等を理由として既存の元老院議員やエクィテスからその地位を奪うこともできる。このような権限からローマの政務官の中でも高い地位を与えられており、最高位であるコンスル(執政官)より下位の政務官職ながらもケンソルには通常コンスル経験者が就任した。
帝政期に入るとケンススの実施や風俗の監視といった任務は元首の仕事となった。
幕末期、外国との会談・交渉の際に、目付を同席させたが、その際に目付の職務を説明した所、「目付とはスパイのことだ。日本(徳川幕府)はスパイを同席させているのか。」という嫌疑を受けた。嫌疑を晴らすため、幕府は諸外国の職務で目付に相当するものを探し、ローマ時代の官職である、このケンソルを見つけた。万延元年遣米使節で小栗忠順が目付として赴いた際には「目付とはCensorである」と主張して切り抜けたという。
古代ローマの人口統計
以下文献に残る古代ローマのケンススによる市民人口を表にまとめる。これらはローマ市民権を有する17歳以上の成人男性の人口とされており、出生率を超える人口増加は、ローマ市からイタリア、そしてイタリア外へのローマ市民権の拡大に対応すると解されている。
                                                                                          以上

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